UMFは、Unique Manuka Factor(ユニークマヌカファクター)の頭文字を取ったもので、他の蜂蜜には含まれないマヌカハニーの中にだけ含まれる優れた抗菌性を持つ物質のことです。
以前から蜂蜜が持つ治癒特性は知られており、特定の地域の特定の植物の蜂蜜にはその他のものに比べてより一層効果があると知られていました。
それは蜂蜜が、花の蜜から蜜がちの酵素で分解され、果糖・ブドウ糖に変化させられたものであり、その酵素により殺菌作用や抗菌作用を促すこととして知られていました。
そんな中、1981年、ニュージーランドの国立ワイカト大学のピーター・モラン博士は、ニュージーランドのマヌカハニーには他の蜂蜜にはない優れた抗菌性を持つことを発見しました。
この要素のことを、マヌカハニー独自のものとして、ユニーク・マヌカ・ファクター(UMF)と名付けました。
そして、この UMFを含むマヌカハニーのことを「アクティブマヌカハニー」「UMFマヌカハニー」と呼んでおり、他の蜂蜜と区別されています。
※マヌカハニーの中には、UMFが含まれていないものや、UMFの含有量が少ないものも数多くあります。
※アクティブマヌカハニーのことを「AMH」と略すことがありますが、UMFと同義と考えて問題ありません。
現在、一般的に販売されている UMFの数値は、UMF10+、UMF15+、UMF20+、UMF25+の 4種類です。(「+」と付いているのは、「それ以上」という意味で「10+」は「10以上」という意味になります。)
これらは、UMFマヌカハニーが持っている特別な成分の含有量を示すもので、UMFの値は、マヌカハニーが示す殺菌成分をフェノール溶液(消毒液)の濃度と比較して同じ効果を現す濃度を数値で示したものになります。
例えば、一般家庭で使われる消毒液であるフェノール液は 4%ほどの濃度ですが、「UMF15+」では、4%のフェノール液の約 4倍(16%)の濃度であることを示しています。(値は、殺菌成分の強さではなく、成分中に含まれる UMFの量を示す値です。)
また、UMFの値は 5以上のものにしか表示できないようになっています。
これらの UMFの値は、AMHA(Active Manuka Honey Association、アクティブマヌカハニー協会)によって検査され、その値が認定されています。
AMHAは、ニュージーランドの認定機関で、UMF表示に関する運営、管理、検査、安全性、品質維持、普及を促進するために設立された協会で、UMFのラベルには UMFの数値が必ず表示されており、類似品や不正を防ぐために商標登録によって守られています。
ニュージーランドの医療現場では UMF10+のものを治療に使用し、効果を上げています。